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【ブロックチェーン関連書籍】ブロックチェーン・レボリューション ――

本書は、ブロックチェーンの未来を予測しましょうという本ではなく、レボリューションの後に来て欲しい未来の設計図を書くという本です。そして、ブロックチェーン、フィンテック、金融セクターに限られた新たな革命という世論に対して、もっと広い範囲で取り扱って欲しいという希望も含まれていると感じました。

投資対象としての「はじめてのブロックチェーン」類の本とは違い、世界中に20億人以上はいると言われる銀行口座を持たない人(Unbanked)にとっての新しい銀行・金融の仕組みづくりであったり、国境を超えて資金調達や投資が出来るような仕組みであったりと未来予想図のような面白さがあります。日本人にとって銀行口座は、身近な存在ですので本書を通じて新しい世界が見えてくると思います。

1章「信頼のプロトコル」神ほど全能ではないにせよ、このしくみはとんでもない力を秘めている。本書ではこれを「信頼のプロトコル」と呼びたい。  信頼のプロトコルをベースとして、世界中に分散された帳簿がその数をどんどん増やしている。これが「ブロックチェーン」と呼ばれるものだ。ビットコインも一種のブロックチェーンであり、今のところ世界最大規模のチェーンとなっている。
1章「信頼のプロトコル」こいつは天才だ、ノーベル賞に値するぞ
このあたりの記述からも分かる通り、かなりテンションが高いのが特徴でもあります。読者に求められているのはビットコインやブロックチェーンへの懐疑心が解きほぐされた後の興奮状態です。この本を通じて、ビットコインの怪しさのようなものを解決するにはテンションのズレが起きると思います。そのような方は、まずは別の本を何冊か読んで、マインドセットを合わせておいたほうが読みやすいと思います。
原書版も読みやすく、また出版国アメリカでも高評価です。