仮想通貨アルトコインLympo(LYM):リンポは、健康的なライフスタイルに対して報酬が得られるヘルスケアのブロックチェーンプロジェクトです。エストニア共和国発の新しい取り組みとして注目を集めています。ここではLympo(LYM)の基本情報、ICO、トークンセール情報、取り扱い取引所情報、時価総額や特徴などについて紹介します。
Lympo(LYM):リンポの基礎情報
Lympo概要通貨名 | LYMPO |
---|---|
呼び方 | リンポ |
通貨単位 | LYM |
ブロックチェーン | イーサリアムブロックチェーン |
アイコン | |
公開日 | プレセール2018年1月23日 |
価格 | ICO中 |
時価総額順位 | ICO中 |
時価総額 | ICO中 |
取引高 | ICO中 |
取り扱い国内取引所 | 現在なし |
取り扱い海外取引所 | 現在なし |
オフィシャルサイト | LYMPOの公式サイト |
ホワイトペーパー | LYMPOのホワイトペーパー |
その他 |
Website | |
Blog | |
Whitepaper | |
Slack chat | |
Telegram chat | |
Github (提供なし) |
Lympo(LYM):リンポの設計思想
Lympo(リンポ)プロジェクトはどのような設計思想を持っているのでしょうか。端的にいうと、ユーザーはスポーツ、フィットネス、ジョギングなどの健康データをリンポに提供、対価としてコインをもらう。そのコインでは健康グッズ、ジム会費などの支払に使える。また健康データを利用して新たなベンチャー企業が生まれるためのクラウドファンディングサービスを実現する。このようなエコシステムを構築するプロジェクトです。
ヘルスケア業界におけるブロックチェーンの応用分類
では、ホワイトペーパーを一部抜粋抄訳していきます。
まずヘルスケア業界におけるブロックチェーン技術の応用について整理します。現在進んでいるブロックチェーン応用は6つに分類できます。
- 医療機関間の相互運用(Interoperability between medical institutions)
- 電子カルテ(Electronic medical records
- 保険(Insurance)
- 治験(Medical trials)
- ゲノム研究(Genomic research)
- 患者生成データ/クオンティファイド・セルフ(Patient-generated data/Quantified-self data commons)
今回のLympo(リンポ)は、6つ目の範疇に入ります。患者生成データ/クオンティファイド・セルフというのは聞き慣れない言葉ですが、例えばクオンティファイド・セルフは直訳すれば「数値化された自分」です。シリコンバレーで生まれた1つの生き方の運動のようで、
直訳すれば「数量化された自分」。実際には、コンピュータや各種のセンサーを組み込んだツールなどを使って個人の行動や健康状態、睡眠などを数値化して「見える」ように記録。そこから読み取れる発見や新たに得られた体験を、主に地域内の有志で共有かつ議論して、個人だけでなくコミュニティとして、より良い生き方につなげようとする取り組みを指す。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/bigdata/20140908/270945/
ということです。要は、数値化したデータを可視化し、その数字をアクションに結びつけようという運動です。
スマホアプリから得られる貴重なヘルスケアデータ
スマートフォンの健康関連アプリ(ホワイトペーパーでは「mHealth」)とウェアラブルの使用はますます増えています。スマートフォンユーザーの52%以上がスマートフォンで健康関連の情報を収集しています。
2016年だけでも、健康関連アプリのApp Storeのダウンロード数は32億件にのぼりました。健康関連データは、データドリブンのスポーツやウェルネスヘルスケア関連業界の個人および関連企業にとって貴重な資産です。
ただし、
- データの源であるユーザーは、集計したり共有したり収益化を行うことはできない
- ヘルスケア業界(企業)側は、企業間で相互接続する手段が欠如しているため、データが持つ潜在能力を最大限に引き出せてない
スマホのヘルスケア関連アプリの登場は喜ばしいものの、もっと個人の能力を強化し、より良い医療と結びついたスポーツやフィットネスが実現されるべきです。Lympo(リンポ)はこの課題を解決します。
独自トークン(LYM)がユーザーの健康を促進する
Lympoは、ユーザーが作成したフィットネスデータとウェルネスデータを使用して、独自トークン(LYM)による価値交換を可能にします。 Lympoの目標は、すべての業界関係者がデータを効率的に使用し、すべての人が公平に報酬を受けるエコシステムです。
それは3つの柱から成っています:
- フィットネスウォレット
- マーケットプレイス
- クラウドファンディングプラットフォーム
フィットネスウォレットとユーザーへの報酬の仕組みがLympoエコシステムの中核となっています。ウォレットは、ユーザーは健康的なライフスタイル達成のためにLYMトークンで報酬を受けることができます。
LYMトークンは、500人以上のフィットネス専門家を集結させたLympoプラットフォームから、スポーツ、ウェルネス、ヘルスグッズ、サービスプロバイダーの幅広いネットワークに拡大する市場で商品やサービスを購入するために使用できます。最後に、LYMトークンをLympoクラウドファンディング・プラットフォームで使用して、ヘルスケア関連の企業の投資育成にも役立ちます。
Lympo(LYM)のICO情報
トークンセール情報
- 期間:未定
- トークンセール価格:1 ETH = 20,000 LYM
- トークン発行量:1,000,000,000 LYM(プレセール含む)
- プレセール時:150,000,000 LYM
- トークンセール時:500,000,000 LYM
- ソフトキャップ(下限量):150,000,000 LYM
プレセール情報
- 期間:2018/01/23 – 2018/02/03
- 20% ボーナス 1 ETH = 36,000 LYM(最初の3000万LYMに対して)
- 10% ボーナス 1 ETH = 33,000 LYM(次の2000万LYMに対して)
- プレセール通常価格:1 ETH = 30,000 LYM
- トークン配布割合:65%がトークンセールで配布(以下の図参照)
- ハードキャップ(上限量):150,000,000 LYM
- 制限されている国:アメリカ、中国居住者
※ここは整理
トークンプレセール情報(予定)
トークン配布割合(予定)
Lympo(リンポ)の感想
健康的なライフスタイルに対して報酬という点は、ダイエットやフィットネスなど苦行に対するモチベーションは上がりそうです。ただ、電子カルテをデータ共有する「Medicalchain」といったヘルスケアブロックチェーンプロジェクトが競合になります。蓄積できるデータ量やデータの精度、粒度という点では劣っている気がします。
このプロジェクトの肝はLympoのクラウドファンディングサービスだと考えられます。このサービスからデバイスが次々と生まれ、得られるデータが増加し、デバイスを跨いだデータ蓄積ができるようになることが鍵になるのではないかと思います。
ウェラブル産業はまだ黎明期であり、爆発的な拡大とはなっていませんので、このプロジェクトにも大きなチャンスはありそうです。