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TRON(TROX):トロンとは|暗号通貨の価格・時価総額・特徴と設計思想

TRON_アルトコイン

 

2018年1月時点で仮想通貨時価総額10位にランクインする2018年注目の仮想通貨アルトコインTRON(TRX):トロン。TRON(TRX)はデジタル資産の自由化を目指す壮大なプロジェクトです。TRONの基本情報、取り扱い取引所情報、時価総額や特徴などについて紹介します。

 

TRON(TRX):トロンの基礎情報

 

目指すのはGoogle PlayやApp Storeの無い世界

 

TRONは中国発のプロジェクトです。どのようなプロジェクトかと言えば、クリエイター(製作者)が作ったデジタルコンテンツ(主にエンターテイメント領域)を消費者をダイレクトに流通させるプロジェクトです。。わかりやすくいうと、ゲームアプリで遊ぶにはiPhoneユーザーならAPP Storeから、AndroidユーザーならGoogle Playからダウンロードして遊びます。TRONプロジェクトでは、このようなプラットフォームを介さずにデジタルコンテンツを流通させます。

 

狙いとしては、GoogleやAppleの手数料分を消費者或いはクリエイターに還元するようです。現在ではどのようなアプリが市場に流通できるかどうかは、GoogleとAppleの審査基準に依存します。かれらの独占的な審査とは違った新しいコンテンツマーケットを作ろうとしています。要は、デジタル資産を自分たちの手に戻そうという話です。

 

ホワイトペーパーを一部抜粋抄訳します。

私たちは、プラットフォーマー(グーグル,アリババ,アップル,フェイスブック等)に管理されるのではなく、自分が作成したデジタルデータを所有して自分たちで管理する必要があると考えています。ユーザーは全てのデジタル資産を自由に、かつすべてを所有できるべきです。 

 

このデジタル資産の自己管理の世界を実現するためにTRONが取った方法が「デジタル資産の分散型管理」です。それぞれのデジタル資産を一つのパソコンや中央サーバーに保管せず、分散させネットワーク化します。それぞれのパソコンにTRONに関するデータを同期していきます。

 

デジタルコンテンツの売買に利用される通貨:TRX

 

デジタルコンテンツを流通させるために利用されるのが独自通貨です。TRONコインをプラットフォーム内で使用し、通貨単位はTRXと呼びます。アルトコインの売買で取引されるのも、同じTRXコインとなります。

 

事業化の第一弾はPEIWOアプリ

 

TRONの事業化の1つにPEIWO(陪我)アプリです。この陪我は読み方が「ペイウォ(PEIWO)」、「側にいて」という意味です。少し遊んでみましたが、音声のリアルタイムストリーミング配信です。コンテンツ配信者(クリエイター)と、わたし(視聴者)がリアルタイムにコミュニケーションが取れます。競合には中国の大手サービス「抖音」というアプリがあり、その差は歴然で、これからどれくらい成長するか楽しみです。

 

PEIWOアプリの登録画面とコンテンツ画面

peiwoAPP

 

TRXが時価総額ランキング10位に急浮上

 

TRON(TRX)は2018年1月時点で仮想通貨時価総額ランキング10位です。12月上旬では20位前後だったので、一気にランクアップした模様です。

2018年仮想通貨の時価総額10位にTRON

TRONTRX_2018

 

TRONは2017年8月にICOを実施したプロジェクトで、現在のTRX価格は0.15ドル(約15円)です。TRON(TRX)チャートをご覧の通り、2017年の12月から他のアルトコインとともに急激に値上がりしました。

 

TRXは12月から急上昇

TRON価格

 

TRON(TRX)はOKEX上場決定で値上がりした

 

12月は他のアルトコインが全体的に上がっていたとはいえ、TRON(TRX)が急騰したのでしょうか。理由として考えられるのは、PEIWO等の事業化が進んだという点はあげられるものの、それより取引所への上場というニュースのほうがインパクトは大きいです。例えば、OKEX上場もその1つです。

 

OKExはタックスヘイブンで有名なベリーズに投機された中国の大手取引所です。本社機能は北京と香港に拠点を置いています。日本ではあまり知名度がありませんが、中国三大取引所の1つです。2017年12月下旬中国系の取引所で初めてXEM(ネム)の取り扱いを開始し、XEM(ネム)の価格高騰の要因になるほど、影響力は大きな取引所です。

 

中国大手取引所 OKEX

OKEX大手取引所

 

TRON(TRX)もネムと同じく、12月下旬からOKEXでの取引を開始しました。この取引所への上場はニュースとしては目玉でしたが、実際の取引量は多くはありません。実際には後述する、バイナンス(BINANCE)での取扱量が圧倒的です。

 

OKEXでの売買画面

OKEXTRON

 

TRON(TRX)の売買高70%を担うバイナンス

 

TRON(TRX)が価格急騰した理由、そして2018年にTRON(TRX)に注目する理由の1つがバイナンス(BINANCE)で売買ができることです。バイナンスは中国系の取引所で、世界的にも現在最大手と言える大型の取引所です。TRONに限っては、約30近い取引所で売買が可能ですが、取引高のシェア7割を占めるのがバイナンスです。

 

バイナンスは、ありがたいことに珍しく日本語対応の海外取引所とあって、日本人の仮想通貨個人投資家が数多く参加しています。バイナンスについては別記事をご参照下さい

 

バイナンスのTRON(TRX)取引画面

バイナンスでTRONTRX

 

TRON(TRX)が買える取引所と買い方

 

TRON(TRX)は、現時点で日本国内取引所には上場されていません。したがって、ビットフライヤーやコインチェックからは直接買うことができません。買うには以下のような取引所で売買することが必要です。

 

TRON(TRX)が買える取引所

このリストの中では、言語対応、口座開設の手間、手数料を考えると、バイナンス一択でしょう。

 

TRON(TRX)を買うステップ

 

  1. ビットフライヤーやコインチェックで口座開設
  2. ビットコインを購入(日本円をビットコインに換える)
  3. バイナンスで口座開設
  4. バイナンスに日本取引所からビットコインを送金する
  5. ビットコインでTRONを購入する

 

このようなステップとなります。日本の取引所で口座をお持ちの方は、3からです。日本円から直接TRON(TRX)を買うことはできませんが、このようにビットコインを経由することによって売買ができます。