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ウクライナ中央銀行「暗号通貨は通貨として認めない、絶対に」

“World regulators are not concerned with any threat of cryptocurrency because of small volume. They are concerned only with the fact that people can lose money [investing in cryptocurrency] and become victims of fraud… We can say that it is definitely not a currency as it has no central issuer. We also cannot recognize cryptocurrency as means of payment,” Churiy said.ウクライナ国立銀行副総裁

ウクライナ国立銀行の副総裁Oleh Churiy氏は先週行われた金融フォーラムにて、暗号通貨に対して意見を求められ、通貨としては認めないという発言をしました。

 

各国の仮想通貨規制当局は、流通額は大きくないため暗号通貨の脅威対しては関心を示していない。関心があるのは暗号通貨に投資をすることによって、国民がお金を失い、詐欺の犠牲者になってしまいうということだ。 我々は、発行主体のない暗号通貨を通貨として認めることは絶対にないし、また暗号通貨を支払い手段として認識することもできない。

 

ウクライナ当局は、以前から仮想通貨・暗号通貨に対して厳しい態度を取っていました。2014年には「仮想通貨は法定通貨ではなく、代理通貨。決済手段には使えない」というアナウンスを出しました。また8月に「資金洗浄目的で文書を偽造し代替通貨を利用した」という容疑で、ウクライナ人ビットコインマイナー数人が逮捕されました。

その一方で、法の抜け穴を突くようにATMが設置されるなど、官民の戦いが起きてるように見えます。民間での盛り上がりがどこまで続くかわかりませんが、ウクライナ当局としては断固として暗号通貨を認めない立場であることは頭に入れておきましょう。