Zcash(ジーキャッシュ:ZEC)が9月27日から28日にかけて暴騰暴落しました。仮想通貨のボラティリティの高さを示す格好の例となるでしょう。ジーキャッシュは約1日半かけて1ZEC230ドル(約26000円)から最高401ドル(約約45,000円)へと約5時間かけて階段を登り、12時間かけて階段を降りる暴騰暴落を経験しました。まずはZcash(ジーキャッシュ:ZEC)の1日を振り返りながら、仮想通貨のボラティリティの高さを時系列で振り返りたいと思います。
ジーキャッシュの暴騰の1日を振り返る
ジーキャッシュの約2日間の価格推移(9月27〜28日)
※価格:ZEC1単位あたりの米ドル(ZEC/USDT)
※チャートの時系列:日本時間は9時間追加して下さい。以下は全て日本時間で表記。
230 → 279(約120%)
270 ~ 280
280 → 409(約144%)
409 → 279(約68%)
6月19日の最高値430を意識した利益確定価格
6月19日と9月28日の最高値
今回のジーキャッシュ暴騰の価格水準(400ドル)については、上場ニュースから一気に価格が上昇し、6月19日につけた年初来最高値の430ドルを意識したところで利益確定売りが始まり、そのまま落ち着いたと言えます。
Zcash(ジーキャッシュ)が韓国最大の取引所に上場
さて今回のジーキャッシュ(ZEC)の価格が上がった理由は、韓国最大取引所、Bithumbに上場が決まったことです。仮想通貨市場における韓国のプレゼンスは高く、ビットコインの通貨別取引量は日本、アメリカに次いで第3位(約10%)、イーサリアムでは世界第1位(約34.4%)です。
Bithumbは2014年初頭に開設された仮想通貨取引所です。韓国の人口が約5000万人でBithumbのユーザー数は80万人、日本人口1.2億人でbitFlyerが60万人であることから考えると、韓国における仮想通貨の普及率やBithumbの規模の大きさがわかります。
取り扱う仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、リップル、ライトコイン、DASH、Bitcoin Cash、Moneroの8種類で、そこにZcash(ジーキャッシュ)が加わりました。2017/09/29時点では既に取引が開始されています。
bithumbがジーキャッシュの取扱を開始(一番下)
時を同じくZcashから上Bithumb上場のアナウンスがオフィシャルサイト上でリリースされています。
We are very pleased to announce the addition of Zcash to the highest-volume cryptocurrency exchange in the world — Bithumb of South Korea.
ジーキャッシュは、ビットコインが持つ匿名性をより強化した完全な匿名性(ゼロ知識証明を採用)をもったアルトコインです。これから期待されているコインですので、注視すべきコインの1つだと思います。