ホーム / 市況 / 中国での報道から見る中国ICO規制のその後:閉鎖した取引所、下落、そして静観

中国での報道から見る中国ICO規制のその後:閉鎖した取引所、下落、そして静観

先週末(9月9日、10日)は仮想通貨/暗号通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の価格が20%下落し、その他アルトコインも軒並み値を下げ仮想通貨業界にとっては暗黒の週末だったと言えます。事の発端は9月4日の中国人民銀行(中国の中央銀行)によるICO規制「关于防范代币发行融资风险的公告」が通知及び即日施行されたことによる売りの連鎖です。

そして、追い打ちをかけたのは仮想通貨・暗号通貨の取引所が規制されるという報道(「关于配合开展虚拟货币交易平台清理整顿工作的通知」)です。中国国内では各報道によって受け取り方もまちまちで断定的な情報は乏しいのですが、以下の4点に集約できると思います。2017/09/11時点での中国での報道をまとめると、

  1. ICO禁止は通知通り、禁止され、各ICOプロジェクトは返金対応をアナウンス中
  2. 人民元の受け入れ(取引所への入金)は、どの取引所でも停止されている
  3. 仮想通貨間の交換は実施できている(中国国内大手3社の火币网、OKcoin、比特币中国)
  4. 一部の取引所は既に閉鎖手続きをしている(币库网、币盈网、国交网)
閉鎖についてアナウンスする取引所

 

取引所閉鎖のお知らせ

取引所閉鎖のお知らせ(国交網)

また、仮想通貨・暗号通貨の取引所が規制(つまり、仮想通貨同士の交換も禁止)される、禁止されるという報道がありますが大手3社(火币网、OKcoin、比特币中国)は「現時点(9月9日夜)では当局から通知を受け取っていないため、正常に取引はできる」と発表しています。

参考記事※中国語です

http://finance.ifeng.com/a/20170911/15664502_0.shtml
http://tech.sina.com.cn/roll/2017-09-09/doc-ifykuftz5611771.shtml
http://news.hexun.com/2017-09-09/190795759.html