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ATLANT(ATL)アトラントとは|暗号通貨の価格・時価総額・特徴と設計思想

仮想通貨アルトコインATLANT(ATL):アトラントの基本情報、取り扱い取引所情報、時価総額や特徴などについて紹介します。

 

ATLANT(ATL):アトラントの基礎情報

ATLANT概要
通貨名ATLANT
呼び方アトラント
通貨単位ATL
ブロックチェーンイーサリアム(Ethereum)
アイコンAtlant仮想通貨
公開日2017年
価格下の表参照
時価総額順位下の表参照(RANK)
時価総額下の表参照(MARKET CAP)
取引高下の表参照(VOLUME)
取り扱い国内取引所現在なし
取り扱い海外取引所HitBTC(ヒットビーティーシー)
Etherdelta(イーサデルタ)
YoBit(ヨービット)
オフィシャルサイトATLANTの公式サイト
ホワイトペーパーATLANTのホワイトペーパー
その他
オフィシャル情報ソース
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ATLANTの設計思想

ブロックチェーン界隈の流行語大賞になるほど出くわす「Transparent:透明性」「Liquid:流動性」。ATLANTも、不動産業界の透明性と流動性がテーマ。この2つの単語を使えば、どんな業界でもそれっぽく聞こえてしまいます。旅行業界に透明性と流動性、中古車市場に透明性と流動性をとね。

ATLANT(アトラント)プロジェクトが捉えている課題は、ホワイトペーパーのこの一文に集約されています。

Real Estate is the largest asset class in the world, and also one of the most inefficient.
不動産は世界でもっとも大きな資産クラスであると同時に、最も非効率な資産クラス。

 

米国も日本も同じ状況なのですね。国内では不動産テック(Property Tech、Real Estate Tech)と呼ばれてIT化が進んでいますが、フィンテックには5年ほど遅れています。動かぬ資産、不動産だからIT化がしづらいし、保守的な権利者が多いからです。ATLANT(アトラント)は、不動産業界にブロックチェーン技術を導入し、非効率(inefficient)な売買や賃貸ビジネスを変革させたいという思いがあります。

不動産テック業界を4つに分類

 

不動産業界は、国土が生まれてから連綿と続く巨大な産業です。このATLANT(アトラント)プロジェクトがどれほど通用するのか未知数です。そこで、不動産テック領域のポジショニングを整理しておきたいと思います。ニッセイ基礎研究所のレポートを参考に、不動産テックを4つに分類します。

  • マッチングビジネス
  • 不動産情報提供
  • 小口化
  • 業務効率化

このように不動産テックは分かれます。

 

マッチングビジネス

買いたい人、借りたい人と売りたい人と貸したい人の取引機会を生み出すのがマッチングです。リクルート社のSUUMOやライフル社のLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)がこの分類です。従来の街の不動産屋が担っていた仲介機能を、全国規模に拡大したのが不動産テックの1つの特徴です。それ以外には、家づくりを考えている人々と住宅のプロフェッショナルをマッチングさせる「Houzz」があります。

不動産情報提供

AIやビッグデータを活用して不動産情報を収集し、加工して提供するサービス領域です。主に、不動産価格情報の提供が多いです。例えば「マンションマーケット」は、今まで不動産会社に問い合わせなければわからなかったマンションの相場情報を無料でオープンにして公開しています。これ以外にも不動産情報の可視化サービスとしてリブセンスの「IESHIL(イエシル)」、コラビットの「HowMa」、リーウェイズの「Gate.」などがあります。

小口化

Airbnbのサービス領域です。これまで月単位の契約が一般的だった賃貸契約を日単位に小口化することで、持ち家や賃貸住宅を宿泊施設に変えました。また、P2P型の不動産クラウドファンディングサービスは小口化の一形態と言えます。クラウドリアルティ社の「Crowd Realty」、ロードスターキャピタル社の「OwnersBook」、インベスターズクラウド社の「TATERU FUNDING」などが有名です。クラウドリアルティ社の京町家再生プロジェクトは話題になっていましたね。

業務効率化

業務効率化はC(消費者)側ではなくB(仲介業者や不動産管理会社)側へのアプローチです。物件確認の自動応答サービスイタンジ社の「ぶっかくん」、不動産仲介業者様向けの 営業力向上と業務改善を支援する「ノマドクラウド」があります。ただし、この領域は、従来型のサービスの延長と言えます。SUUMOは従来型の集客支援の延長線だと見なせます。

 

ATLANTが目指すのは、プラットフォーマーのいない世界

 

前置きが長くなりました。ATLANT(アトラント)が一体、どんな不動産テック領域のシロモノなのかというと、小口化と不動産情報提供の領域のプロジェクトです。ホワイトペーパーを抜粋妙訳します。

現在のP2Pのシェアリングエコノミは完全ではない。なぜなら、トラブルやイレギュラーな状況を解決する際に保証人や仲裁人の役割を果たす予約サービス、また代理店形式の仲介業者が残っているからである。

シェアリングエコノミーが急成長しているものの、結局はAirbnbといったホストとゲストを結ぶプラットフォーマーの存在がある以上、完璧なP2Pとは呼べないということです。ATLANT(アトラント)の調査によると、Airbnbなどの世界有数のショートタームの賃貸市場では、ゲストから最大12%、ホストから3%の手数料を得ています。 同様に、Booking.comやExpediaなどのホテルのマーケットプレイスは、場所や時期に応じて15〜30%の範囲の成果報酬を得ています。

 

AirbnbやBooking.comなどのプラットフォーム上での消費者レビューや説明、品質情報は、プラットフォーマーが独自で不透明な内部データベースによって収集されています。また、レビューの変更或いは削除、またホスト側が自己評価する不正利用ができてしまいます。 これら企業が顧客に手を差し伸べて、否定的なレビューを肯定的に変更させたり、肯定的なレビューを書くようにインセンティブをちらつかせたり、他の修正を加えたりするよう説得していたことが米Consumer Reportsのオンライン評価サービス調査で発覚しました。

 

アトラントが目指す世界は、このようなプラットフォーマーのいない不動産マーケットです。ブロックチェーン技術を使って、中間マージンを排除し、不正なレビューが掲載されない仕組みを構築することとのこと。