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ビットコイン暴落理由は、欧米トレーダーがビットコイン利益確定してホリデー休暇に入ったから

仮想通貨ビットコイン相場は22日の取引で一段安となりました。一時は12000ドルを割り込み、週初から時価総額の三分の一(約14兆円分)が失われたことになります。

 

2017年を振り返ると、ビットコイン価格の大幅な下落は3度目と言えます。1回目は5月のハードフォーク問題2回目は9月の中国政府ショック、そして今回の3回目です。一部ニュースでは、ウクライナのliqui取引所でのビットコインハッキング事件がトリガーになったといわれています。

 

また、この価格下落をもってバブル崩壊論が熱気を帯びていますが、楽観視するならば単なるホリデーシーズンによるものではないかと思います。クリスマスや年末が視野に入り、多くの仮想通貨トレーダーは利益を確定し、取引を手仕舞いし、休暇に入っているのではないかと考えられます。わたしの海外の知人たちは手仕舞いして南国に旅立っていきました。

 

例えば、このグラフは通貨別のビットコインの売買シェアです。図1(10月末時点ビットコイン通貨別シェア)では、日本円建てビットコイン売買が50%以上を占めています。図2(1224日時点ビットコイン通貨別シェア)では、日本円建て通貨のシェアが落ち、米ドルやユーロが増加していることが分かります。

 

図1(10月末時点ビットコイン通貨別シェア)

ビットコイン通貨シェア01

 

図2(12月24日時点ビットコイン通貨別シェア)

図2(12月24日時点ビットコイン通貨別シェア)

2018年の年始にはまたホリデーシーズンを終えた欧米トレーダーたちが参加し、売買が盛んになると思われます。

 

国内取引所はサーバーダウン、海外取引所の利用も視野に

 

大暴落時は狼狽売りやパニック売りで取引高が増えます。すると、必然的に取引高のサーバーへの負荷は増加します。そして、案の定、ビットフライヤー・コインチェック・ザイフの国内3大取引所がすべてサーバーダウンとなりました。

日本語対応ができる海外取引所のバイナンス(Binance)(参考記事:バイナンス(BINANCE)は日本語可、手数料最安、フォークコイン付与、好条件が揃った海外取引所)はサーバーダウンせず売買できていたようですので、こういう局面では複数の取引所に口座を開設しておくことが大切です。海外取引所は日本円から直接仮想通貨を買うことはでいません。日本国内の取引所でビットコインやリップルを買って、海外取引所に送金しましょう。