バイナンスをメインの取引所にしている人がかなり多いのではないでしょうか。私もその一人です。手数料、銘柄の多さ、ユーザビリティ、サーバーの堅牢性を判断基準とした場合、いずれもトップレベルにあります。
バイナンスの公表値では、日本人比率は7.4%、会員数は43万人であることがわかりました。
この取引所はまだ出来て半年足らずの比較的新しい取引所です。バイナンスから過去半年間の各種データ(下のインフォグラフィック)が出ていたので一部抜粋抄訳してみます。予想以上に日本人比率が高いこと、またかなり急成長を遂げていることがわかりました。
Binanceのインフォグラフィック
バイナンスの国別ユーザー比率、日本は第二位
まずバイナンスのユーザー数を見てみます。最新のデータでは580万人と公表されているので、インフォグラフィックの比率で掛け合わせました。国別ユーザー数ランキングで2位の日本人会員は、ざっと43万人です。
日本最大手のビットフライヤーは会員数を公表していませんが、11月に100万人突破キャンペーンを実施していたことを考えると現在200万人程度でしょうか。ビットフライヤー会員数を日本の仮想通貨保有者の近似値と仮定すると、その2割がバイナンスにも登録しているということになります。
国 | 構成比 | 会員数 |
---|---|---|
全体 | 100.0% | 5,800,000 |
アメリカ | 38.8% | 2,250,400 |
日本 | 7.4% | 429,200 |
イギリス | 4.8% | 278,400 |
インド | 3.4% | 197,200 |
中国 | 3.3% | 191,400 |
カナダ | 2.9% | 168,200 |
ドイツ | 2.9% | 168,200 |
韓国 | 2.6% | 150,800 |
オランダ | 2.4% | 139,200 |
トルコ | 2.4% | 139,200 |
オーストラリア | 2.4% | 139,200 |
スペイン | 2.4% | 139,200 |
ベトナム | 1.3% | 75,400 |
ロシア | 1.3% | 75,400 |
ナイジェリア | 1.0% | 58,000 |
ブラジル | 1.0% | 58,000 |
その他 | 19.7% | 1,142,600 |
会員比率で一番多いのがアメリカというのも驚きです。アメリカには世界最大手Coinbase、数多くの銘柄を取り扱うポロニエックスなど選択肢が多い中で、バイナンスにメリットを感じてるのでしょう。それ以外にも世界中から会員が数万人規模で登録していることがわかります。
ただその他扱いのユーザー数がかなり多いです。主要国が一通りランクインしているので、残りは果たしてどの国のユーザーなのか、気になります。
多言語対応やサポートが充実している
世界中から会員が集まっていることもあり、多言語対応は非常にしっかりしています。バイナンスの公表データによると、英語、簡体字、繁体字、フランス語、スペイン語、ロシア語、韓国語、日本語と多言語化されており、また機械翻訳ではなく細かく丁寧に翻訳されています。一部の機能はまだ未翻訳のままですが、これからこのあたりも充実していくでしょう。
デイリーアクティブユーザー数は150万人
アクティブの定義は定かではありませんが、恐らくバイナンスアプリにログインしているユーザーの数です。売買を行ってるデイリートレードユーザー数は公表されていませんが、感覚としては3割前後ではないでしょうか。
大多数がAndroid APPユーザー
150万人のデイリーアクティブユーザー数のうち、約150万人全てがアンドロイド端末ユーザーです。これは、iOSのアプリがAPP Storeで直接ダウンロードできないことが原因だと思います。バイナンスアプリのダウンロード方法はこちらで解説していますので、iPhoneユーザーでまだバイナンスアプリを利用していない方は是非ご覧下さい。
バイナンスが発行するBNBトークンは仮想通貨時価総額22位
バイナンス取引所内の売買手数料の支払に使えるBNBトークンは会員数の伸びに比例して価格が上昇しています。以下のデータは1月19日までのデータで、1月16日の仮想通貨全体の大暴落を反映しています。バイナンスの発表では時価総額22位ですが、19日現在では30位に落ちています。
なお、バイナンスは価格維持のためにBNBコインを自社買いしBurn(バーン)しています。四半期ごとにその数字は公表されており、2017年7〜9月が98.6万BNB、2017年10月〜12月が182万BNBがBurnされています。
バイナンスBNBトークンの価格情報
取り扱いコイン数は102種類、半年で約3倍に
日本の取引所との大きな違いは、取り扱いコイン数の種類です。日本の取引所は取り扱いコインを増やすことに慎重です。これは仮想通貨の法整備が整い、上場銘柄1つとっても国への届け出等が必要となるからです。
バイナンスは、日本の取引所ではないため比較的に容易に取り扱い銘柄を増やしています。毎週レポートしているように、毎週1〜3個がバイナンスに上場しています。現在の取り扱い銘柄数は102種類です。7月のバイナンスリリース時が37種類だったので、ざっと3倍に増えています。
まとめ
バイナンスのレポートを見ると、この半年で最も成長した取引所の1つだとわかります。そして、日本人にもかなり認知度が広がっているようで、海外取引所といえばバイナンスと言っても大げさではないレベルです。
ただし、実体は中国企業ですので、日本の金融庁に登録された取引所ではありませんし、いつどのような規制が入るかもわかりません。また身分証無しで登録が出来るため、580万人の会員全てがアクティブユーザーではないはずです。
これからバイナンスに登録してみようと思う方は、全ての資産をバイナンスに移動するのではなく、いつでも引き出せる2BTC分までにしておくのも得策です。また、二段階認証などセキュリティはしっかりと設定しておきましょう。
※身分証登録無しで引き出せるのは、2BTCまでです。