1月26日に起きたコインチェックのネム不正アクセス事件の続報です。コインチェックから補償内容が発表されました。保証対応時期は現時点では未定であるものの、日本円で補償することが決まりました。安堵感が広がる一方で、個人投資家にとっては痛手になる可能性もあり、気になる点を3つ考えました。
ネム不正アクセス事件の補償内容が決定
不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について | コインチェック株式会社 https://t.co/acsKtdb2dN
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年1月27日
- 総額 : 5億2300万XEM
- 保有者数 : 約26万人
- 補償方法 : NEMの保有者全員に、
日本円でコインチェックウォレット返金 - 補償金額 : 88.549円×保有数
投資家側:補償内容についての反応は好意的
コインチェックまさかの男前判断
手のひら返しで惚れました^_^
頑張れCC、送金復活しても出金しない^_^https://t.co/9RMJQem8Xz— 指針(blockchain) (@silverfox789123) 2018年1月27日
コインチェックが不正送金されたNEM保有者26万人全員に日本円で返金
コインチェックのハッキング事件の記者会見から1日経たずに、コインチェックが保有者全員に補償することを発表。
全額自己資金の点や対応の速さからユーザーからの安堵感だけでなく、賞賛の声も。https://t.co/fo116UkZx5— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年1月27日
でも、しかしこの短期間でこれだけの補償を決めれたのはすごいと思う。「返金原資は自己資金より実施」だしね。CCのXEM保有者はとりあえず地獄から天国ですかね。 #NEM #coincheck
— 渋谷系トレスト(C-) (@TrendStream) 2018年1月27日
補償を素直に喜んでいいか、考えるべきこと
不安を煽るだけ煽った記者会見からの翌日補償決定ということで、安堵感が広がっていますが、いくつか気になる点があります。
1.これは強制決済。利確なら課税対象では?
保証内容は、88.549円×保有数です。つまり日本円で補償されるわけですので、これは強制決済と同じ意味です。購入価格が補償価格の88円を下回っていれば、利益確定となり課税されると思われます。
2.XEMでの補償は選択肢に無いのか?
この補償を受けて、ネム価格は上昇しています。補償決定後に価格が上昇するのは想定できたはずです。もともと保有していたネム数を買い戻すには、88円では事足りません。コインチェックが自己資金でネムを購入し、それを分配するという、補償の選択肢があっても良いと思います。
3.ネムを再購入するのに、また手数料支払が必要か?
100ネム保有者が受け取れるのは8800円です。補償してもらった日本円を原資にネム再投資しようとしても、ネム価格は100円を超えています(1月28日2:30時点)。つまり、実質買えるのは88ネム前後です。せめて、暴利的なスプレッド(取引所の利益)に該当する分くらいは追加補償があっても良いと思います。
補償時期など、随時アップデートしてまいります。ぜひフォローお願いします。