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世界中のお金を集めたらビットコインは小さな存在だった

世界中のお金を集めたら、一体いくら?

世界中のお金を集めたら、いくらになるのでしょうか。そして過去最高値を更新したビットコインの市場規模はどれほどでしょうか。これをインフォグラフィックで見てみましょう。2015年のインフォグラフィックですが、規模感を比較するにはちょうどいいためそのまま使います。

1000億ドル(約11兆円)のサイズ

お金のサイズ

この正方形のサイズが1000億ドル(約11兆円)です。11兆円と言われてもピンときませんが、ウクライナの国内総生産(GDP、約930億ドル)より大きいです。企業では日本で3番目の時価総額となるNTTドコモレベル、世界では92位の英製薬大手グラクソ・スミスクラインレベルです。

世界中のお金を集めたら、こうなった

  • 仮想通貨ビットコイン:50億ドル
  • 銀(Silver):140億ドル
  • 世界の大富豪トップ3のウォーレン・バフェット/ビル・ゲイツ/カルロス・スリム・ヘル:790.2億ドル(ビル・ゲイツ)
  • バークシャー・ハサウェイ/マイクロソフト/アップル/アルファベット/エクソン・モービル:6160億ドル(アップル)
  • アメリカ合衆国のバランスシート:4.5兆ドル
  • 世界の貨幣と紙幣の総額:5兆ドル
  • 世界で法人所有の不動産総資産額:7.6兆ドル
    (アメリカ大陸36%、ヨーロッパ31%、アジア太平洋地域30%、中東及びアフリカ4%)
  • 金(GOLD):7.8兆ドル
    (約18.3万トンのゴールド総量)
  • ナローマネー:28.8兆ドル
    (流通している通貨と銀行システムの準備金)
  • 世界の株価総額:70兆ドル
    (アメリカ52%、EU8%、日本7%、中国2%、31%がその他の世界の株式市場)
  • ブロードマネー:80.9兆ドル
    世界中のお金の総額と言えるのがブロードマネーです。
    詳細は、このインフォグラフィックの元ネタとなっているCIAのFACTBOOK(英語)もご参考にどうぞ。なおCIAによるブロードマネーの定義はこのように定義されています。

    This entry covers all of “Narrow money,” plus the total quantity of time and savings deposits, credit union deposits, institutional money market funds, short-term repurchase agreements between the central bank and commercial deposit banks, and other large liquid assets held by nonbank financial institutions, state and local governments, nonfinancial public enterprises, and the private sector of the economy.

仮想通貨ビットコインは銀を超え、大富豪1人の資産を超えた

2015年の時価総額をもとにしたインフォグラフィック上では、仮想通貨/暗号通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の時価総額は50億ドル(5.5兆円)で、銀に及ばない小さな規模です。しかし、2017年10月現在で換算するとビットコイン時価総額は850億ドル、日本円にすると9兆円を超えています。

2015年には大富豪1人の総資産で買えたビットコインは、2年を経て1人の総資産では及ばないレベルに達しています。また、ビットコイン以外のアルトコインも合わせた仮想通貨全体の時価総額は2017年8月に1,500億ドルを超えています。

世界中のお金を集めても、返せない世界の負債額

お金の総額を上回るのが、世界が抱える負債額。その額、なんと199兆ドル。29%は2008年の財政危機以後に発生したもので、59兆7000億ドルは公債です。アメリカ29%、EU26%、日本20%、中国6%、中国6%、19パーセントがその他の国々です。

世界中のお金を遥かに超える、金融派生商品たち

世界の負債額をはるかに上回る額を有しているのが、金融派生商品(デリバティブ、先物取引など)です。その総額は、最少の見積もりで630兆ドルで、最大の見積もりだと1200兆ドルと言われています。

 

画像引用元: The Money Project