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ビットコインを購入する前に考えるべき10個の質問

友だちや家族とビットコインやってる?といった会話をしたことのある人も多いのではないでしょうか。ビットコインの売買差益で利益を得た人がいるのも事実ですし、世界各地でビットコイン投資ブームとなっています。流行りに乗るのは1つの時代に合った選択かもしれません
。しかし仮想通貨に投資する前に一呼吸置いて、これら10個の質問と向き合い、いま仮想通貨を買うべきなのか少し考えてみてはいかがでしょうか。

仮想通貨に投資するまえに答えるべき10の質問

1.ビットコインの価格は何に影響されますか?
北朝鮮がミサイルを発射すると、ビットコインは価格が上がりますか?下がりますか?日本の株式相場と関連性はありますか?仮想通貨の価格を決める要因は、あなたもそして誰にも分かりません。ただひとつ言えるのは仮想通貨の価格はどこかの国の国力やどこかの会社の業績とは無関係であるということ。でも、誰かのTwitterの一言で5%も10%も乱高下する相場であることです。
2.KDDIの時価総額を知っていますか?
これだけニュースになれば、きっとグローバルな巨大市場だと思っていることでしょう。ビットコインの時価総額は島国日本の通信会社の1つ、KDDIの時価総額程度です。そして、KDDIには開示情報が数多くあります。決算書を読めばKDDIの事が理解できるでしょう。では、ビットコインの「なに」を見ればビットコインがわかると思いますか?
3.ビットコインに休憩時間があると思いますか?
株式市場と違って、24時間365日市場は開いています。買った瞬間から値段は上がるか、下がるか。そしてあなたが寝ている間も値段が動きます。深い眠りにつきたいなら、短期的な売買を目的として仮想通貨を買うべきではありません。
4.ビットコインでショッピングが出来るお店を知っていますか?
ビットコインは通貨です。通貨は決済に利用される手段です。その通貨が何に使えるか分からないもののに、どうして買う必要がありますか?
5.ビットコインに変えようとしているお金は、他に用途はありませんか?
ビットコインを買う理由はなんでしょうか。退職後に備えた資産形成ですか?ビットコインを持ったまま定年退職して、老後を過ごした経験のある人はいません。星の数ほどある金融商品のたった1つの選択肢に過ぎません。少なくとも自分の中で「株式投資」ではなく「金」ではなく「仮想通貨」を買う理由をもう一度考えてみましょう。
6.余剰資金の何割を仮想通貨に投資する予定ですか?
はっきりと、10%以下だと言えるなら買いましょう。大幅に価格が下落したらどこかの誰かがサーキットブレーカーを発動してくれると思っていませんか?仮想通貨の世界にそのような取引の番人はおりません。価格は自由自在に乱高下します。※株式市場や先物取引において価格が一定以上の変動があった場合に、強制的に取引を停止する措置
7.1ビットコインが30万円。この価格水準が高いと言えますか?低いと言えますか?
例えば、株式には何十年も前から使われてきた基準値があります。株式では日経平均株価やPER(株価収益率)がそうです。このような指標は現在の株価が相対的に割高か割安か目安となります。しかし数年の歴史しかないビットコインには比較する指標が乏しいのです。したがって1ビットコインの価格水準に高いとも安いとも言えません。なんの根拠もなく価格の判断をするのは、賭博に近いと言えます。
8.この半年間で南米ベネズエラのニュースを見聞きしましたか?
あまり馴染みのないベネズエラですが、ビットコインとの関係は非常に深い国です。ベネズエラは、2016年に通貨ボリバル(VEF)が500%のインフレに見舞われて、紙幣の一部を廃止した国です。ベネズエラの人々は自国通貨を信用していません。自分の資産を守る手段としてビットコインに交換しています。政府公認のビットコイン取引所が出来たこともそれを裏付けています。つまり、投機対象ではなく生活手段のためにビットコインを買う人々がいるこを頭に入れておくべきでしょう。
9.ビットコインを保有することのインカムゲインはいくらですか?
インカムゲイン(Income Gain)とは、ある資産を保有することで継続的に受け取ることのできる現金収入のことです。現金を銀行に預ければ利息がつきます。株式を持てば配当金が入ってきます。ではビットコインのインカムゲインは何でしょうか?ありません。資産価格の上昇による売買差益であるキャピタルゲイン(Capital Gain)だけしかありません。
10.鈴木コイン、田中コインに投資したいと思いますか?
仮想通貨/暗号通貨「Bitcoin(ビットコイン)」だけが仮想通貨ではありません。世界には1000以上の仮想通貨があると言われています。比較的名のしれたビットコインやいくつかの仮想通貨以外は、実態の見えない鈴木コインや田中コインと違いありません。安いコインもあれば、高いコインもあります。しかし安ければいいわけではありません。たとえ、改ざんや偽造されにくい技術的な安全性が備わっていても、その通貨を数多くの人が使わなければ無価値です。技術力があれば鈴木コインも田中コインも生み出せますが、誰も使わないなら無価値のままです。