1時間でわかるというだけあって、1時間で分かる範囲だけは分かる本です。1時間であっというまに全体感を把握するにはとてもいい本だと思います。しかし、気をつけなければいけないのは、ビットコインのトレードをメインテーマにしている本で、設計思想や技術論的なところは大きく割愛されて投資対象としてどう向き合うべきかにページを多く割いています。本書が想定している読者層は、「ットコインのことが気になっているけれど、よくわからない人」「FXや株式投資の経験はあるものの仮想通貨取引は未経験の人」です。一応、金融機関勤務者とも書いてありますが、恐らくニュースや社内情報で見聞きしている情報以上のものはないと思います。目次情報は以下の通りです。
目次情報- 第1章 ビットコインでできること
- ビットコインはどんなことに使える? 何ができる?
- ビットコインは法律的にも「お金」と同様の存在。国のお墨付き
- 第2章 ビットコインの仕組みと安全性
- ビットコインと法定通貨はどこがどう違う?
- ビットコインにお金としての信用性はある?
- 仮想通貨にはどれくらいの種類がある?
- 仮想通貨の中でビットコインが最大なのはなぜ?
- ビットコインを支えるブロックチェーンとは?
- 誰が、何のために作ったのか。誰かが儲けている?
- マウントゴックス社の事件で
- 取引所の安全性はどう保たれるか
- マイナー通貨との付き合い方には要注意
- 第3章 ビットコインを「お金として使う」
- 代金をビットコインで支払う
- 海外送金。ビットコインなら手数料はほんのわずか
- ビットコインが少額の寄付や投資で世界を救う?
- 第4章 ビットコインで「投資する」
- 値上がり益を狙う、レバレッジを使うなど手法も多彩
- 投資に参加する人は増加傾向
- 売買で値上がり益を狙う
- 長期か、短期か。リスクを抑える買い方を知ろう
- 為替とビットコイン価格の関係
- 取引所による価格差で儲ける「アービトラージ」
- 証拠金取引なら少ない資金で大きな投資ができる
- 値下がりするときにもリターンのチャンス
- ビットコイン投資のリスクとは
- ビットコイン投資。未来はどう広がる?
- 第5章 ビットコインは「ここで」「こう買う」
- 取引所で買うのが最もスタンダード
- 安心して売買できる取引所を選ぶ
- 口座を開いて買ってみよう
- ビットコインを管理するウォレット(財布)を知っておく