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まだ遅くないビットコイン投資。まずは取引所を選ぼう。

11月に入って、ビットコインは80万円を超えました。ビットコインはもう遅いと思っている人がいたら大間違いです。仮想通貨はまだ始まったばかりです。ビットコイン以外にも数百種類の仮想通貨があります。この記事は、これからビットコインを始めようと思っている人に、仮想通貨を売買する取引所の選び方についての記事です。

仮想通貨の取引所の役割

仮想通貨の取引所は、その名の通り仮想通貨を取引(売買)する場所を提供してくれます。例えばビットコインを買いたい人と売りたい人をマッチングして、手数料を得るビジネスモデルです。まだビットコインを持っていない方は、まず仮想通貨の取引所に口座を開設し、日本円を入金し、ビットコインを買う準備を整えましょう。

 

どの取引所を選ぶか。どの取引所でも出来ることは一緒です。口座開設、入出金、売買、価格をチェックするといった基本的な操作はどの取引所でも備わっています。ただし、品質には違いがあります。では、取引所の品質とは何でしょうか?

 

  • 取引手数料の安さ
  • 安全性・セキュリティの高さ
  • 取り扱い銘柄の多さ
  • 会社の信用度

この4つの品質ポイントによって取引所を決めれば、間違いはありません。逆に言えば、この品質ポイント以外での各社の差別化は難しいということになります。売買対象のビットコインは世界中で流通しているもので、どの取引所から買っても同じものです。

 

比較する取引所は3つ

 

国内最大手で会員数は100万人:ビットフライヤー

 

bitf

 

bitFlyerは国内最大手の取引所です。歴史も一番長いです。国内ビットコイン取引量シェアの約6割を占めていると言われています。FX取引や先物取引もでき、上級者になっても満足できます。

 

取り扱いコイン数は国内最多:ザイフ

 

zaif

 

国内の取引所の中ではアルトコイン数が最多です。ビットコインとモナコインの現物取引手数料がマイナス0.01%に設定されています。つまり、取引するだけ手数料を受け取ることができます。またビットコインの積立投資が出来る点も特徴です。

 

たった10分で取引が始まる:コインチェック

 

coincheck

 

国内大手の仮想通貨取引所です。特にアプリのインターフェースに優れおり、頻繁に売買する人にとっては使い勝手が良いです。また、仮想通貨を預けて金利が受け取れる貸仮想通貨サービス(最大年5%)も魅力的です。最短で10分で取引が開始できます。

1.取引手数料の安さで選ぶなら

 

ビットコインの取引所は手数料ビジネスです。したがって、手数料がかかる箇所がいくつか存在しています。これらの手数料を抑えることによって、お得にビットコイン投資が行えます。

 

  • 売買手数料
  • 口座入金・出金手数料
  • スプレッド

1-1.売買手数料編

取引所売買手数料
ビットフライヤー0.01〜0.15%
ザイフ-0.01%
コインチェック0%

ビットコインの売買手数料(取引手数料)です。これは現物取引時の手数料です。用意した資金の範囲内でビットコインを買う取引で、現物取引が基本的な取引です。ザイフ(Zaif)はマイナス手数料です。取引すればするほど手数料を「もらえる」わけです。

 

数万円の取引を1度、2度であれば手数料は大きな違いは生まれません。しかし、1日に何度も取引する場合にはチリも積もれば山となります。手数料で見た場合は、手数料がもらえるZaifか手数料無料のcoincheckがオススメです。

 

※手数料は取引所が決める金額です。したがって、記事作成時とは異なる場合がございますので、取引をする際には事前に確認して下さい。

1-2.口座入金・出金手数料編

取引所入金手数料クイック入金手数料出金手数料
ビットフライヤー自己負担324円216円〜756円
ザイフ自己負担取り扱い無し350円〜756円
コインチェック自己負担取り扱い無し400円

 

取引所に口座を作って一番最初にすることは、日本円を入金することです。そして、ビットコインを売却したときはそのまま日本円を取引所口座に入れておいても利息はつかないので何か別のコインを買うか、あるいは出金です。この入金と出金には手数料がかかります。頻繁に入出金することはないと思いますので、あまり気にしないでいいかもしれません。

 

1-3.スプレッド編

スプレッド(Spread)とは、広がり・幅といった意味があり、ビットコインなどの金融商品では買値(ASK)と売値(BID)の差額のことです。スプレッドは取引所によって異なります。例えば、ビットコイン1単位を買うときの買値が300,100円で、売るときの売値が300,000円だとした場合、スプレッドは100円となります。

 

つまり1ビットコインの売買で利益を出すには100円以上の値上がり後に売却する必要があります。スプレッドは小さいほど利益は出しやすいです。

 

スプレッドの大きさを決めるのは、市場原理です。ごく単純に考えて、市場には2人しかいないとします。ここで1ビットコインを100円で買いたい人がいて、一方、200円なら売りたいと考えている人がいるとします。この場合のスプレッドは100円です。

 

したがって、取引が成立するには買い手が100円追加して買うか、売り手が100円安くして売るしかありません。買い手と売り手が互いに増えて、1日の取引量が増えれば増えるほどスプレッドは狭くなっていきます。

また、市場原理が決めることとはいえ、スプレッドは取引所の利益の源泉であるため、公にはスプレッドの幅を開示しません。1日に何度も取引を繰り返すには仮想通貨のスプレッドは大きいです。必ずこの取引所のスプレッドが広い、狭いということはありません。ただ、今回取り上げている3社はおよそ他の取引所よりもスプレッドは狭いと考えて良いです。

2.安全性から選ぶ仮想通貨取引所

 

仮にスマホが盗まれたとしても、ウォレットへの侵入を阻止できれば通貨を他人に盗まれることはありません。したがって、どの取引所とも高度なセキュリティ対策を行っています。しかし、頑丈な安全性は嬉しいものの使い勝手が悪いのは問題です。この両立を各社めざしているといえます。

 

取引所コールドウォレット二段階認証ログインマルチシグネチャウォレット
ビットフライヤー
ザイフ
コインチェック

この比較表では、3社とも同じセキュリティ対策を行っていて大きな差はありません。他の取引所ではマルチシグネチャウォレット未対応の取引所もあり、この3社が非常に高度なセキュリティ対策を行っているという意味でもあります。あまり普段の生活では聞き慣れない言葉ですが、財産を守るためにもそれぞれ簡単にご説明いたします。

 

用語解説:コールドウォレット
コールドウォレット(Cold wallet)は、インターネットとは切り離されたウォレットのことです。一般的にはスマートフォンのWi-Fiを切ったりしてオフライン状態にするという意味ではありません。秘密鍵を紙に書き記したペーパーウォレットや、安全な専用端末で秘密鍵を管理するハードウェアウォレットのことを指します。コールドウォレットはネット上での攻撃には強いですが、実社会での窃盗には弱いということでもあります。また、取引所各社のコールドウォレット対策というのは、わたしたちが売買するビットコインの一定量(例:ビットフライヤーは80%)を各社独自の専用デバイスに保管しインターネット上の攻撃から守る対策をしています。

 

用語解説:マルチシグネチャ
マルチシグネチャウォレットというのは、マルチシグとも呼ばれています。簡単にいうと、ビットコインの秘密鍵が1つではなくいくつかに分割されていて、複数の鍵を合わせないとビットコインが送金できないような仕組みです。マルチシグではない場合は、秘密鍵は1つの端末、1つのパスワードに依存します。スマホやパスワードが盗まれたら口座のビットコインが失われるリスクがあります。扉の鍵が1つより複数のほうが安全だというイメージに近いセキュリティ対策です。簡単な具体例を考えてみましょう。鍵を3つに分散し、そのうち2つ以上を必要とする「2 of 3」タイプがよく利用されています。もし、3つの鍵のうち自分が2つを保有して、1つの取引所などウォレット管理者に預けるとします。通常の取引時には自分で管理する2つの鍵を使って、ビットコインにアクセスし送金します。重要なのは、3つのうち2つが必要なわけなので、取引所を勝手に誰かに送金することはできません。

 

用語解説:2段階認証ログイン
2段階認証はビットコイン取引所以外でも例えばGoogleアカウントへのログインの場合などインターネットサービスでも使われいてるセキュリティ対策です。具体的には、自分が知り得ない情報(パスワードに当たります)だけでなく、自分しか持っていないもの(スマートフォンなど)を利用して二段階で本人確認をします。スマートフォンのショートメッセージに6桁のコードが届き、それを入力してログインする方法が2段階認証です。

 

3.取扱銘柄の豊富さに差がある取引所

仮想通貨・暗号通貨と言えばビットコインが思い浮かぶと思います。しかし取引所で売買できる仮想通貨はイーサリアム(Ethereum)やライトコイン(Litecoin)など数多くの種類があります。はじめはビットコインの取引から始めることになると思いますが、ゆくゆくは多様な仮想通貨から自分が気に入った銘柄を売買することになるでしょう。ここでは取り扱っている仮想通貨の豊富さで比較していきます。ビットコイン以外のコインを通称アルトコイン(オルトコイン)と呼びますこれはAlternative coinの略称Altcoinです。

取引所取り扱い仮想通貨数仮想通貨(ビットコイン含む)
ビットフライヤー4ビットコイン、イーサリアム、イーサリアム・クラシック、ライトコイン、ライトコインキャッシュ
ザイフ3ビットコイン、ネム、モナコ
コインチェック13ビットコイン、イーサリアム、イーサリアム・クラシック、リスク、ファクトム、モネロ、オーガー、リップル、ジーキャッシュ、ネム、ライトコイン、ダッシュ、ビットコインキャッシュ

 

4.会社の信用度から選ぶ取引所

 

2017年4月に施行された改正資金決済法では、仮想通貨の交換業者(この記事の取引所)は国に登録することが義務づけられました。利用者保護の措置をとっているかを点検し、仮想通貨の価格変動や損失のリスクへの説明、コンピューターシステムのリスク管理態勢など多面的に取引所を審査します。ビットコイン利用者にとっては安心してビットコイン売買ができるようになります。ここでは、公開されている情報から会社の信用度を軸に3社を比較していきます。

  • bitflyer

    株式会社ビットフライヤー 設立:2014年 1 月 9 日 資本金:41 億 238 万円(資本準備金含) 代表:加納裕三

  • Zaif

    テックビューロ株式会社 設立:2014年6月16日 資本金:8億3,013万円(資本準備金含む) 代表電話番号:06-6533-2230 代表取締役:朝山貴生 リーガルアドバイザー:増島雅和(森・濱田松本法律事務所)

  • coincheck

    コインチェック株式会社(英語表記:Coincheck,inc.) 設立:2012年8月28日 資本金:9,200万円 代表:和田晃一良 一般社団法人 日本ブロックチェーン協会 監事 一般社団法人 日本仮想通貨事業者協会 正会員 一般社団法人FinTech協会会員

会社の安全性という点ではビットフライヤーが抜きん出ている印象です。会社としてはコインチェックのテックビューロ社の歴史が長いですが、ビットフライヤーが国内初の仮想通貨ビットコイン取引所として 2014 年 4 月にサービスを開始しました。

 

また、ビットフライヤー社には日本の三大メガバンク系列(みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル)が足並み揃えて出資し、フィンテック業界における期待度の高さが伺えます。

 

歴史と資本金だけで信用度が測れるわけでありません。利用者の保護をしっかり対応しているか、という観点から見ると、ビットフライヤーとコインチェックはビットコイン盗難保険が用意されています。これは保険は両者とも 2段階認証設定済みのアカウントに自動的に適用され特別な手続きは必要ありません。

 

ただ全く同じ保険かといえばそうではありません。ビットフライヤーは「日本円が持ち出された場合にのみ」保証されます。一方のコインチェックは「日本円とビットコインが持ち出された場合」に保証されます。

 

以上、ビットコインの取引所を「取引手数料」「安全性」「取引銘柄数」「会社信用度」の4つの視点で比較しました。日本には50ほどのビットコイン取引所があると言われています。今回ご紹介した3つの取引所は、そのなかの大手3社といえるためどこで口座を開設しても安心して利用できるといえます。

海外の仮想通貨を買う方法

 

日本国内の取引所にない仮想通貨は日本円で売買できません。海外の大手取引所であるBittrex(ビットトレックス)Liqui(リクイ)HitBTC(ヒットビーティーシー)で取引が可能です。

 

まず国内で口座を開設し日本円でビットコインを購入します。その後、ビットコインを海外取引所に送金し、ビットコインとアルトコインを交換する方法がもっとも便利です。

 

アルトコイン買い方

 

国内の取引所は、大手以外では倒産の危険性や、資金が取り出せなくなるリスクがあります。ここまで品質ポイントを比較してきた大手の bitFlyerCoinCheckQUOINEZAIFで口座を開設しておくのが安心です。口座開設や維持にかかる費用は無料です。複数の口座を開設しておいて、お好きな仮想通貨に投資しましょう。

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