この記事は、買い物のたびに貯めては失効するポイントにウンザリしている方を対象に、ポイントではなくビットコインを貯めたほうが合理的だという話です。
ヨドバシカメラ発祥と言われるポイントプログラム。いまでは国民1人あたりのポイント発行額は年間で1.5万円相当にのぼります。これは航空会社、コンビニ、ドラッグストア、スーパー、ネットショッピングなどあらゆるポイントの合計発行額1.5兆円を、話を単純化して国民1人あたりで計算した数字です。
乱発されたポイントは、本来の目的を失っている
手元にあるポイントの合計金額を把握されてる読者は、限りなく0に近いのではないでしょうか。それは家電量販店のようにポイント発行店鋪でしか使えないポイントが多く、ポイントカードが山積みになっているからです。さらに、ポイント還元率が1%とした場合、1万円の買い物で100円。たった100円分のポイントでは店を再訪するインセンティブになりません。
気づけば、ポイントは有効期限切れとなって失効しています。ポイント付与分を上乗せした価格で購入し、ポイントは有効期限を迎え、下手をすれば消滅の事実すら気づいていないという、経済合理性に欠ける行動をしているのです。
ビットコインがポイントに新たな価値を生み出す
乱発乱立と、低い還元率がポイントを無価値にしていると述べました。だからといって発行企業を凶弾しようと言っているわけではありません。消費はこれまで通り、ただしポイントの受け取りをビットコインにしよういう提案です。言い換えれば、ビットコインを貯める、ビットコインを無料で手に入れるということです。ビットコインを手に入れるには4つの方法があり、今回は3番めの話に該当します。
ビットコインの簡単な定義
ではこの仮想通貨/暗号通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を貯める利点がどこにあるかを解説します。
1.ビットコインは現金と違って、値上がり益が期待できる
一般的なポイントは1ポイント=1円のように、交換比率が一定です。いま1,000ポイント分保有していれば、1年後も1,000円分のままです。一方、ビットコインは以下の表のように需給バランスによって交換比率が変動します。
ビットコインが60万円だった場合の対応表
貯めたビットコインが将来的に値上がりしている可能性があるのです。利用価値の低いポイントよりビットコインを保有し、将来的な値上がり益に期待するほうが合理的だと考えられます。なお、ビットコインは今年始めから7倍に値上がりしています。
2017年のビットコイン価格推移
ただし、ビットコイン価格は一方的に上昇するわけではありません。需要が減れば価格は下がります。しかし、これまで失効してしまうような利用価値の低いポイントをビットコインで貯めようという話です。失効させるくらいなら投資に回したほうが未来があると思いませんか。
2.ビットコインを貯める場所が増加
ビットコインはポイントモールの交換先として採用されています。また、最近では楽天トラベルやHISで旅行予約、楽天市場やzozotownでショッピング、電気代支払いのポイントとしてビットコインがもらえます。このようにポイント交換先としてビットコイン利用が普及してきています。
3.ビットコインの使いみちが豊富に
ビットコインを貯めても使いみちが限られていては意味はありません。ビットコインは取引所を通じて現金化するのは簡単です。また最近ではHISで旅行代金、ビックカメラで購入金額の決済手段としての用途が拡大しています。さらに、ビットコインを他の仮想通貨に再投資することができます。
ビットコインを無料で貯める方法
簡単な方法は、仮想通貨の取引所で紹介されているサイト経由でショッピングや申込みをすることです。有名所をピックアップしてみると、楽天・ZOZOTOWN・じゃらん・OISIX・ベルメゾン・ニッセン・HIS等があります。変わったところでは電気料金の支払い額に応じてビットコインが貯まるサービスもあります。
さらに、楽天ポイントといった固有ポイントは別途獲得できるので二重取りできます。手間を嫌う読者の方は、固有ポイントをいずれ失効させてしまうでしょうが、ビットコインは前述のとおり値上がり益に期待できる投資としての楽しみがあります。
また、中にはポイントモールでポイントを貯めている方もいるかもしれません。大手ポイントモールではビットコインに交換するプログラムが用意されていますので、そちら経由でビットコインに交換してみましょう。
大手ポイントモールのビットコインへの交換方法
ビットコインを貯めるには取引所口座だけでよい
ビットコインを貯めるために必要なものは取引所口座だけです。口座開設は他の金融機関の口座より簡単で即日開設できます。これを機に開設してみてはいかがでしょうか。
取引所の口座が完成すれば、あとは取引所にある「ビットコインを貯める」ページから、日常的に利用しているサイトを選ぶだけです。利用状況に応じて、ビットコイン口座にある残高にビットコインが送金されます。
日常的な消費行動には、いまやポイント付与が当たり前です。しかし一昔前と違って、再訪問へのインセンティブとしての効果は低下しています。企業はポイント付与分を価格に織り込んでいます。失効してしまうくらいなら、日常的なサイトやサービス利用時にビットコインを無料で手に入れて、将来的な値上がり益に期待してみてはいかがでしょうか。
ビットコイン関連の初心者向けの教科書