よく見るビットコイン取引所の広告「簡単、●ステップ、口座開設●分」という煽り文句に駆り立てられてビットコインを買いたくなったあなた。誇大広告とまでは言いませんけど、2分で出来るのは口座を開くだけです。日本円でビットコインを買うことはできません。思い描いたビットコインの購入には、1週間ほど待たなければなりません。
アカウント(口座)開設の最初の画面
本人確認書類が自宅に到着して初めて購入ができる
細かい部分は端折ると、ビットコインを買うにはどの取引所でも3つのステップが必要です。
口座開設だけで取引ができるのは仮想通貨同士だけ
この3つのステップのうち、ステップ3まで完了させないとビットコインは買えません。ステップ3は入力した住所に手紙が届き、それを受け取ることです。最大手のビットフライヤー社に照らし合わせると、ステップ1まで完了させると口座は「ウォレットクラス」という名前の口座になります。
ステップ3まで完了させると「トレードクラス」になります。トレードクラスになってはじめて、ビットコインが買えるようになるのです。1は2分で完了しますが、3は約1週間かかります。なお、ウォレットクラスの口座が開設できれば、入金(ステップ2)して構いません。
ビットフライヤーの口座の違い
仮想通貨の預入と購入の違いは「日本円」を使うかどうか
ビットフライヤーではアカウント開設直後には「購入」はできません(上図のピンク)。ただ、「預入」はできます。預入とは、他の取引所で購入したビットコインや他の仮想通貨を、ビットフライヤーに移管することです。つまり、預入は日本円を使わずに仮想通貨同士の取引、購入は日本円を使って仮想通貨を買うことです。
本人確認書類は簡易書留のため不在は許されない
仮想通貨取引所から送られてくる本人確認書類を入力した住所で受け取り、その受取完了(配達完了)をもってステップ3の仮想通貨の購入ができるようになります。
- 到着のご連絡は必要なく、郵便局の郵便追跡システムで到着チェックしています
- 郵便物の差出人は、取引所名です
- 不在の場合は、通常、不在票が投函されます
- 再配達の場合は、郵便局に配達日・時間帯の指定ができます
- 転送不要の「簡易書留」で郵送されるため、別住所への郵送・転送はできません
本人確認不要の取引所は、仮想通貨同士の売買のみ出来る
海外の仮想通貨取引所の中には、本人確認が不要の取引所があります。しかし、日本円や米ドルといった法定通貨での購入はできません。他の取引所で日本円で仮想通貨を購入し、それを移管することによって売買ができる仕組みです。
以上、思い立ったが吉日とは言うものの、吉日から1週間たって初めて仮想通貨が買えるという話でした。