仮想通貨アルトコインのTenX(PAY):テンエックスの基本情報、取り扱い取引所情報、時価総額や特徴などについて紹介します。
日本で撮影されたTenX紹介動画
TenX(PAY):テンエックスの基礎情報
Tenxは、仮想通貨のデビットカード
TenX概要通貨名 | TenX |
---|---|
呼び方 | テンエックス |
通貨単位 | PAY |
ブロックチェーン | イーサリアム(Ethereum) |
アイコン | |
公開日 | 2017年 |
価格 | 下の表参照 |
時価総額順位 | 下の表参照(RANK) |
時価総額 | 下の表参照(MARKET CAP) |
取引高 | 下の表参照(VOLUME) |
取り扱い国内取引所 | 無し |
取り扱い海外取引所 | Kucoin(クーコイン) Bittrex(ビットトレックス) Liqui(リクイ) |
オフィシャルサイト | tenxの公式サイト |
ホワイトペーパー | テンエックスのホワイトペーパー |
その他 | 発行上限:205,218,256PAY |
Website | |
Blog | |
Whitepaper | |
Slack chat | |
Telegram chat (提供なし) | |
Github (提供なし) |
TenXの仕組み
TenXはいわゆる仮想通貨デビットカードです。仮想通貨を世界中で円やドルといったフィアットマネー(法定通貨)のように決済できることを目的としたサービスです。仮想通貨ウォレットとデビットカード機能が結合したサービスと言えます。銀競合サービスはWireXが思い浮かびますが、WireXがチャージ型、Tenxはリアルタイムレート決済です。
チャージ型では、チャージするタイミングでフィアットマネー(法定通貨)に換金され、Tenxは決済時のレートが採用されます。対応する仮想通貨はビットコイン、イーサリアム、ダッシュ、ERC20などです。
ペイメントの流れ
クレジットカードのショッピングと変わりません。以下、TenXのホワイトペーパーから抜粋妙訳します。
支払いフロー
TenXカード所有者は、世界のクレジットカードを受け入れている3600万人以上の加盟店のいずれかで、ブロックチェーン資産を使って商品やサービスを購入することができます。 私たちは、COMITネットワークのクロスチェーン決済チャネルを使用して、ユーザーがクレジットカードネットワークからの入金要求をリアルタイムで決済できるようにします。
以下は、ユーザーのTenX Walletからリアルタイムで支払いが行われ、クレジットカードのネットワークで決済される様子を示す図です。
- ユーザーは、仮想または物理TenXカードを使用して店鋪に支払う
- カードネットワークは、購入額のために当社のサーバーに認証要求を送信します
- TenXは、COMITネットワークを通じてユーザーに請求書を送信します
- ユーザは、支払いに使用するブロックチェーン資産を選択し、COMITネットワークを介して正しい金額をTenXに送信します
- 請求書に対応する金額を受け取ったTenXは、販売者への支払いを承認します
PAYトークンが還元される構造
TenXは独自のトークン「PAY」を発行しています。PAYは決済手数料を原資にステークホルダーに還元される仕組みが施されています。
例えば、TenXのカード保有者が10,000円のショッピング決済をした場合、店鋪が支払う利用手数料は3%の300円となります(クレジットカードと同じ水準)。この手数料は各ステークホルダーへ配分される仕組みとなっています。
100円 決済ネットワーク取次業者へ
300ー100円=200円がTenX経済圏に還流する仕組みで、200円の割り振りは以下の通りです。
140円 TenXの事業母体の収益
50円 PAYトークンホルダーへイーサリアムで配分(0.5%)
10円 カード利用者へPAYでキャッシュバック(0.1%)
となります。
配分とキャッシュバック
トークンホルダーへ決済額の0.5%がイーサリアムに配分されます。「誰かどこかでショッピングする」をトリガーにしてイーサリアムが配分される仕組みです。またユーザー(店鋪で買い物した人)へ0.1%分がPAYがキャッシュバックされます。TenX決済された加盟店(店鋪)が支払う手数料を原資として、マーケットからPAYを購入しているのです。これら2つの仕組みが、PAYのトークン価値が維持されます。
TenXを利用する
- 発行手数料(実物カード) $15
- 発行手数料(仮想カード) $1.5
- 維持費 $10/年
※ただし、年間$100以上の利用で無料に - ウォレットへの入金 無料
- ウォレットから出金 無料
- 決済手数料 無料
- 通貨の両替手数料 無料
- 為替手数料 無料
- ATM出金 $2.5/回
世界200か国、3600万ヶ所のVISA,MasterCardに対応している店舗又は、オンラインショップ、ATMで利用可能です。2016年にMasterCardと提携、2017年にVISAとの提携を発表しました。
実働するイーサリアムプロジェクトの好例
TenXにはPAYを安定させる仕組みづくりがあり、実働しているユーザー向けアプリがあり、実際に消費が行われています。有象無象のICOラッシュの中で、実稼働し経済圏を生み出し出しているプロジェクトの好例でしょう。
TenXがシンガポール拠点を選んだ理由
TenXはシンガポール拠点のスタートアップ企業のTenX社によるプロジェクトです。ホワイトペーパーにはシンガポールを拠点に選んだ理由が書いてあります。
- シンガポール通貨金融当局(MAS)は、FinTech業界の新興企業の開拓に門を開いている
- 東南アジアは大きな成長の可能性を秘めた市場
- 世界銀行グループによると、人口の1割50%がまだ東南アジア、中国、インドで融資されていない
- シンガポールは世界的なハブの役割を担っており、事業開発と欧州およびアメリカへの拡大に大きく貢献する
TenXのマーケット情報
Tenxは6月にICOをし、8月に5.88ドルの最高値をつけました。その後は下降傾向です。世界最大級の仮想通貨取引所として有名なBittrexで取扱があります。日本の取引所での取り扱いは現在ありません。
One comment
Pingback: ビットコインの仕組みを簡単に理解するために知っておくべき7つの要素