ライトニングビットコインとは、ビットコインから派生する仮想通貨
ビットコインハードフォークが相次いで、辟易しているかもしれませんが年内にまたハードフォークが起きる予定です。今回ビットコインから派生するのは「ライトニングビットコイン(Lightning Bitcoin)」です。ハードフォークブロック数は#499999です。現時点での予定では12月19日頃(予定日を訂正)となりそうです。
2017/12/19現在のブロック数
送金処理スピードの迅速化
ライトニングビットコインの特徴は送金のスピードです。ビットコインがブロック生成に約10分かかるところ、ライトニングビットコインは約3秒と驚異的なスピードです。ブロックサイズが2Mと、ビットコインの2倍の容量で、スケーラビリティ問題を解決しています。ビットコイン価格が急騰すると未処理のトランザクションが溜まりますが、そのような問題は発生しづらい仮想通貨です。
ライトニングビットコインにはリプレイプロテクション対策が実装
ライトニングビットコインには、ビットコインゴールドが誕生したときに話題となったリプレイプロテクション対策が施されています。簡単にいうとAさんからBさんに100BTC送金しました、というデータを不正に複数回送ることができてしまう行為です。
省エネなライトニングビットコイン
ビットコインやその他のハードフォークコイン(ビットコインから派生したコイン)の中では、唯一DPosを実装しています。DposはDelegated Proof of Stakeで、送金処理の承認プロセスのことです。ビットコインでいうマイニングにあたります。保有している人たちにより投票が行われ、取引の承認者が選出されます。選ばれた承認者(ビットコインでいうマイナー)はブロックを生成し、その行為をフォージング(鋳造)を呼びます。
なぜ省エネかというと、BTCのPoW(Proof of Work)のように大量の電力を消費して、マイニング合戦を繰り広げる必要がなく、迅速でかつ低コスト(電力消費が少ない)でブロック生成ができます。
ライトニングビットコインの開発チームは中華系
中国最大の仮想通貨取引所Huobiの共同創業者や、NEMやIOTAの初期投資家、ビットコイン最古の取引所だったBTCCのバイスプレジデントなど中国系企業出身のメンバーが顔を揃えています。提携先企業にはZB.comやHuobiなどの取引所があり、ハードフォークが順調に進めば上場が進むと思われます。
ライトニングビットコインのチームメンバー
ライトニングビットコインの提携先
ライトニングビットコインの付与は、バイナンスが確実
ただし、日本の取引所に上場するかは現時点では不明です。ライトニングビットコインをハードフォーク時に付与されるためには、ビットコイン保有が前提です。また、ビットコインをどこで保有するかというと、現時点では中国系の取引所Binance(バイナンス)です。フォークされたコインの付与は各取引所によりけりです。Binance(バイナンス)は、全てのフォークコインをユーザーに付与するというポリシーですので、ライトニングビットコインも付与されることでしょう。