ホーム / アルトコイン / 仮想通貨INDAHASHのICOでインフルエンサーマーケティングは進化する

仮想通貨INDAHASHのICOでインフルエンサーマーケティングは進化する

デジタル広告業界のトークンとして新しくINDAHASHがICOを実施します。既存事業のトークン化ということで非常に興味があります。この記事では、ICOトークンとしてのINDAHASH、事業としてのIndaHashについて考察していきます。

IDHのICO参加:INDAHASH ICOページ

 

※2018/01/14 追記

INDAHASHのトークンIDHがHitBTCに上場するようです。上場予定日は2018年1月23日です。

 

デジタル広告におけるトークンエコノミー

 

デジタル広告業界の仮想通貨は、BAT(Basic Attention Token)やADX(AdEX)があり、いずれも広告主、メディア、ユーザーをネットワークする広告プラットフォームの役割を果たします。またメディアサイドのプラットフォームではSTTEM、また国内のALISがICOを実施しました。

 

IndaHash(インダハッシュ)もまたデジタル広告業界のトークンとしてICOプレセール中(2017/11/11現在)です。INDAHASHトークンは他のトークンと違い、既に事業展開している広告サービスをトークン化するものです。事業性に不安が残るICOが多いなか、既存事業のトークン化ということで、注目度の高いICOです。

 

この記事では、ICOトークンをINDAHASH(IDH)、事業名をIndaHashと記載しています。

 

既存事業としてのIndaHash

 

IndaHashの仕組み

 

IndaHashはアイルランドを拠点とするIDH Media社のインフルエンサーマーケティング事業です。具体的にはIndaHashというスマホアプリで広告主とメディア(インフルエンサー、主にインスタグラマー)をマッチングさせるビジネスです。端的に言えば、「インスタグラマービジネス」です

 

indahashinsta

 

自社の商品やサービスのSNS上での拡散を希望する広告主は、このアプリから広告キャンペーンを作成し、インフルエンサーへの依頼内容(TASK)を設定します。インフルエンサーは、依頼内容と条件にもとづいて、実施可否を判断します。マッチングが成立すると、広告主が指定したハッシュ・タグ(#Hashtag)を使って商品・サービスを投稿します。

 

ビジネスモデルは、一般的な広告代理店と同じくマージンビジネスです。広告主から支払われる広告費から一定のマージンを差し引いてインフルエンサーに報酬を支払います。

 

このサービスに登録しているインスタグラマーは36万人で、その合計フォロワー数は10億人です。単純計算して、インスタグラマー1人あたりの平均フォロワー数は2800人程度です。インスタグラマーの規模はピンキリでしょうが、数千人規模のファンを抱えるインスタグラマーを使った効率的なマーケティングツールと言えます。

 

過去事例にはGoogle、アシックス、KFC、ファンタ、ニューバランス、コスタコーヒーなど有名ブランドが並んでおり、過去1000以上のキャンペーン実績があるようです。

 

IndaHash過去実施企業

インスタグラマー過去事例indahash

 

2017年に日本語版がリリースされ、アサヒビールが販売するヒューガルデン・ホワイトのキャンペーンが実施されました。

 

IndaHash事業のトークン化

 

今回のICOは、このインフルエンサーマーケティング事業のトーク化です。ホワイトペーパーには、TOKENIZE THE INFLUENCER INDUSTRYとあり、インフルエンサーマーケティング産業のトークン化を目指すというわけです。

 

オーディエンス(Audience)、ブランド、インフルエンサーの3つの経済主体で構成されるトークンエコノミーを構築し、経済圏で流通する通貨としてINDAHASH(IDH)が利用されます。

 

INDAHASHトークン(IDH)の機能や役割

 

インフルエンサーマーケティング領域で使われるINDAHASHトークン(IDH)は、以下のような機能や役割を持ちます。

  • キャンペーン依頼の支払通貨として
  • ブランドが提供する商品を購入に
  • 依頼報酬の受け取り通貨として(個人情報や口座情報を必要としない)
  • インフルエンサー自身が発行するトークンにも活用
  • オーディエンス獲得用の原資として

 

インフルエンサー自身のトークン化は斬新です。インフルエンサー独自のトークンは、インフルエンサーとファン(オーディエンス)とのコミュニケーションに利用され、ロイヤリティ向上に役立ちそうです。例えば、特別なディスカッショングループに入れたり、インフルエンサーのチャリティー活動に参加できる、特定コンテンツの定期購読ができるといった特典に使用されます。

 

INDAHASH(IDH)のICO情報

 

IDHのプレセール

  • 期間:2017年11月9日~11月15日
  • レート:1ETH=4480IDH
  • 発行上限:320,000,000 IDH (プレセール+メインセール合計)
  • 最低調達:なし
  • 最低投資額:0.5ETH
  • 事前登録:必要あり
  • プレセールサイト:INDAHASH ICOページ

 

IDHのトークンセール

  • 期間: 2017年11月29日~12月27日
  • レート:下記参考
  • 追加発行:トークンセール後のトークン発行は無し

 

IDHのトークンセールボーナス情報

 

期間 ボーナス 1ETHのレート
2017年11月8日~11月15日(プレ) 40% OFF 4,480 IDH
2017年11月29日~12月6日 20% OFF 3,840 IDH
2017年12月6日~12月13日 10% OFF 3,520 IDH
2017年12月13日~12月20日 0% OFF 3,200 IDH

 

INDAHASH(IDH)のオフィシャルソース一覧

 

 Website
 Blog(提供なし)
 Whitepaper
 Facebook 
 Twitter
 Linkedin 
 Slack chat (提供なし)
 Telegram chat(提供なし)
 Github

 

このプロジェクトの考察まとめ

 

IndaHashは既に世界70ヶ国、35万人以上のインフルエンサーが登録しているサービスです。この延長線上のトークン発行ということで、SCAM案件ではないことは明らかです。本サービスを採用する広告主は、グローバルブランドが多くサービスの品質も高いと考えています。

またインフルエンサー独自のトークン発行ができるなど、拡張性の高いプロジェクトです。協力なインスタグラマーが、独自トークンを発行すれば大きな話題になりそうです。

IndaHashのホワイトペーパーによると、2018年1月には取引所に上場し、3月にはアプリ上でIDHが利用できます。スケジュールどおりに進めば、価格下落のリスクは最小限に抑えられそうです。

 

IDHのICO参加:INDAHASH ICOページ