仮想通貨BitClave(CAT):ビットクレイブの基本情報、取り扱い取引所情報、時価総額や特徴などについて紹介します。
2017/11/13現在、ICO実施中のプロジェクトです。取引所に上場され次第、マーケット情報は追記します。
BitClave(CAT)は分散型検索エンジンです。GoogleやFacebookの広告収益が証明しているように、ユーザーの行動や検索データは多くの企業にとって貴重な価値があります。企業はユーザーの行動に莫大な広告費を支払っているのだから、ユーザー自身が何かしらの報酬を得るべきでは?とBitClaveは考えます。
当たり前のように使っている超巨大なプラットフォームの対抗馬となるかもしれない、興味深いプロジェクトです。
仮想通貨BitClave(CAT):ビットクレイブの基礎情報
BitClave概要
通貨名 | BitClave |
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呼び方 | ビットクレイブ |
通貨単位 | CAT |
ブロックチェーン | イーサリアム(Ethereum) |
アイコン | |
公開日 | 2017年 |
価格 | 下の表参照 |
時価総額順位 | 下の表参照(RANK) |
時価総額 | 下の表参照(MARKET CAP) |
取引高 | 下の表参照(VOLUME) |
取り扱い国内取引所 | 現在なし |
取り扱い海外取引所 | 現在なし |
オフィシャルサイト | BitClaveの公式サイト |
ホワイトペーパー | BitClaveのホワイトペーパー |
その他 |
オフィシャル情報ソース
Website | |
Blog | |
Whitepaper | |
Slack chat | |
Telegram chat | |
Github |
BitClaveの設計思想
デモ画面の動画
BitClaveが考える課題「プラットフォーム事業者が全てを搾取してる」
巨大なインターネット企業(BitClaveはGoogle,Facebook,Twitterを想定してます)は無料検索、無料メール、無料チャットなどを私たちに提供しています。しかしながら、私たちが検索を行ったり広告を見るたびに、それらの企業は広告主から報酬を得ています。
それらの企業があらゆる利益を獲得しているにもかかわらず、なぜ私たちががすべての作業(Work)を行わなければならないのでしょうか?プラットフォーム事業者が、全てを搾取し過ぎということです。
BitClaveの設計思想にあるのは、GoogleやFacebookではなく、個人データの力を私たち自身の管理下に取り戻したいということです。GoogleやFacebookを相手にするのは大変野心的なプロジェクトだと思いますが、個人的には、自分のデータを自分の管理下に置くという考えは非常に魅力的です。
BitClaveが考えるオンライン広告市場への不安と不審
日本でも米国でもオンライン広告では企業は最終的な消費者を獲得するために莫大な金額を「仲介業者(middlemen)」に支払わなければなりません。しかし、多くの場合、WEBサイト一面の広告スペースに設置された意味をなさない広告や、単に誰かの迷惑メールボックスに入ることがあります。
企業はまた、クリックされたことが本物であることを保証するものはほとんどありません。 すべての広告トラフィックのほぼ50%がボット(Bot)によって生成され、広告の本来の目的を失っているます。こうした偽りのオンライン広告市場に、BitClaveはP2P型の分散型検索エンジンで本来の広告の機能を取り戻そうと考えています。
BitClaveのユースケース
BitClaveが考えている分散型検索エンジンを、具体的なユースケースから考えてみます。プロジェクトサイト(日本語)があるので、それを引用します。
自動車を買う消費者の利用シーン
ついに素敵な車を手に入れる準備が整ったとします。BitClaveアプリで憧れの車を検索し、特定のディーラーに自分のデータを共有しましょう。これで、ディーラーはあなたに魅力的なオファーをすることができます。オファーを受け入れるにせよ拒否するにせよ、あなたは自分にオファーしたすべてのディーラーからCATキャッシュを受け取ることができます。
マイホームを買う消費者の利用シーン
さあ、引っ越しの時。あなたには夢のマイホームに対する具体的なビジョンがあります。あなたには具体的な条件があり、予算内に収める必要があります。しかし、何から始めれば良いのでしょうか?お使いのスマートフォンでBitClave アプリを開き、不動産業者を探しましょう。BitClave にご提供いただいたデータにより、ニーズを満たすことのできる不動産会社からのみオファーを受けることができ、関心のあるオファーからそれぞれ CAT を獲得することができます。
BitClaveプロジェクトのチーム構成
このチームは、セキュリティ、決済、ブロックチェーンの分野の20人のエンジニアで構成されています。
CEO:アレックス・ベスノフ(Alex Bessonov)
セキュリティ、プライバシー、ブロックチェーン関連業界で20年以上の経験を持つ上級経営幹部。元LGエレクトロニクス経営戦略責任者。
CTO:パトリック・タグ(Patrick Tague)
カーネギーメロン大学電気計算機工学部研究所教授。モバイルセキュリティ、埋め込みセキュリティ、無線セキュリティの専門家。
COO:ワシリー・トロフィンチュク(Vasily Trofimchuk)
コンピュータサイエンス理学修士、MBA。シリアルアントレプレナー(連続起業家)。広告、ゲーム理論、ブロックチェーン、管理の専門家。
BitClaveが目指す世界初のP2P型の検索エンジン
ブロックチェーン技術は、世界の人口の過半数によって理解されていません。 BitClaveのようなプラットフォームをどうやって紹介しますか?
という仮想通貨関連メディアのインタビューにBItClaveのCEOアレックス・ベスノフはこう答えています。
技術者以外のユーザーのほとんどは、技術的な細部には興味がなく、正確にブロックチェーンがどのように機能しているかを知りたいとは限りません。 たとえば、Facebook、Uber、またはAirBnbを使用する場合、一般ユーザーは、高度な機械学習アルゴリズムなどの技術的側面については考慮しません。
ユーザーにとって最も重要なのは、それらのサービスから派生した価値です。 不安定な金融市場に誕生したBitCoinはユーザーに多くの価値を提供しました。 仮想通貨の価値についてはブロックチェーン技術の価値とも言えます。BitClaveが ユーザーに提供している価値は、世界初のP2P型のプライベート検索エンジンです。
BitClaveが解決する広告ブロック機能問題
シリコンバレー界隈のニュースサイト「Venturebeats」ではこう取り上げられています。一部抜粋妙訳します。
シリコンバレーを拠点にしたBitClaveは、同社の目標は、「分散型」オンライン検索を可能にすることです。たとえば、Googleを介して検索を実行し、Googleがメディア化(広告主にデータを渡して適切な広告を投じる)する代わりに、BitClaveで検索して、閲覧した広告と引き換えに支払いを受け取ることができます。
言い換えれば、BitClaveは、GoogleやFacebookではなく、ユーザー自身がデータを管理してユーザー自身が行動データを広告主に販売できるようにBitclaveを作りたいと考えています。
ユーザーは、スマートコントラクトを通じて広告に接触することになります。スマートコントラクトは自己実行型であり、仲介業者を必要とせずにブロックチェーン上で直接実行されます。したがって、ユーザーが広告を閲覧したことをブロックチェーンが確認すると、契約は自動的にユーザーのアカウントに支払います。
広告主は、ユーザーが広告を表示しないように選択した場合、その表示/非表示のデータを使用して、将来どのユーザーに再度ターゲティングする価値があるかを判断するスマートコントラクトを実装することができます。
この技術によって、メディア・パブリッシャーが近年コンテンツから利益を得ることを困難にしている広告ブロッキングの問題を解決することもできます。ユーザーが広告を見ることで利益を得ることができるため、広告をブロックするインセンティブが少なくなるからです。
なお、BitClaveのトークンは「消費活動トークン(consumer activity token)」の頭文字をとってCATと呼ばれます。
BitClave(CAT)のICO情報
プレICO終了し、150万ドルを調達しました。
2017/11/08〜2017/12/08までメインセールを実施しています。
こちらから参加できます。
最後に
GoogleやFacebookに企業が広告費を払い、ユーザーが彼らのサービスを利用するのは、両者にとってメリットがあるからで、国家権力による独占企業ではありません。個人のデータを個人に取り戻すという思想はとても魅力的だと感じましたが、企業がユーザーにインセンティブを付与したポイントメディアに近しいものを感じます。期待と不安が半々なプロジェクトです。